多くの人がしている体についての誤解　│長岡京市の自律神経整体院

現在の日本において

 

「医学は信仰の対象になっている。」

 

というのを強く感じています。

 

一昔前のヨーロッパでは神学がその地位にいたのだろうと考えています。
４～５００年ぐらい前だと太陽が平らな地球の周囲をぐるぐると巡っているというのが当たり前でした。その説を唱えていたのは主に教会です。

 

当時は神学がもっとも崇高な学問だったようで聖書には一切の矛盾がないと考えられていたそうです。
私の知っているのは当時の人たちは、質素な生活をすること、そして蓄財せずに余ったお金はすべて教会に寄付するように教えられていたようです。それが、

 

「勤労と蓄財は神の教えにかなう。」

 

なんていう宗教改革に繋がっていく訳です。
まぁ、ジェフ・ベゾスやイーロン・マスクのように必要以上に資産を抱えてどうするのだろうという気持ちはわからなくはありません。だから、適切に再分配されるのであれば教会と神学が唱えていた、余った金を全部寄付しろという主張は理解できなくはありませんけどね。

 

話がそれたので地動説の話に戻します。

 

ご存じのように地球が存在する太陽系は太陽が中心にあって惑星がその周囲を周回しています。この地動説は実はそれほど目新しいものではなく、紀元前４００年ごろには概念として存在していたそうです。

 

地動説で有名なのはガリレオの異端審問でしょう。
ガリレオは異端審問という裁判にかけられました。彼は観察と記録から地動説が適切だと考えた訳ですけど、それは神の教えとは違うから、

 

「悪魔に取り付かれている。」

 

という疑いをかけられて裁判にかけられた訳です。
確か、終身刑という判決になったはずです。現代の我々からするとずいぶんと理不尽な裁判にかけられて無用に苦しめられて気の毒だと思うのではないでしょうか。

 

さて、実は、こういうおかしな事が現代の医学にもあてはまる事がたくさんあります。
医学と、学という字があてられているから、事実を積み重ねた結果がいまの考えや状態だと思うかもしれません。しかし、おかしな矛盾点がたくさんあるのが現実です。

 

例えば、骨粗鬆症なんていうのはわかりやすい例の１つでしょう。
骨粗鬆症は、体内のカルシウムが不足して骨がスカスカになりもろく折れやすくなる病気だと言われています。この説明を聞いてもほとんどの人が何の疑問を感じていないところに、医学は学問ではなく信仰の対象になっているという事が大きく現れています。

 

その矛盾を簡単に説明します。

 

骨の成分は、主にカルシウムとコラーゲンです。
ですから、カルシウムが不足したときには骨にはコラーゲンの成分が多く含まれる事になります。コラーゲンは、多くの人がご存じのようにゼリーのような柔らかいものです。なんだったらこれを読んだ後、コンビニなり薬局なりでこんにゃくゼリーでも買ってみるとよいでしょう。カルシウムが不足したときの骨は、こんにゃくゼリーのような状態に近づきます。そんな状態の骨が、スカスカになって折れるなんて事が起こるでしょうか？

 

多くの人はカルシウムが不足した状態の骨というと、穴を掘ったときに見つかる化石のようなものを想像しているのではないでしょうか？しかし、化石というのは骨からコラーゲン成分がなくなっている状態です。そんな状態の骨にカルシウムを加えても適切な強度に戻る事はありません。そのような硬くてもろくなった状態の骨に必要なものは、当然、コラーゲンになります。

 

さて、ここで

 

「自分は、医学を信仰してしまっていないだろうか？」

 

と、自問してみてください。

 

もしかしたら、疑問がでてきた人がいるかもしれないのでもう１つ補足しておきましょう。

 

骨が一定以上の強度を保つために何をすればよいのか？
その答えは、

 

「骨に適度な負荷や衝撃を与える。」

 

という事です。
これは宇宙飛行士が宇宙空間で過ごしていると骨の強度が極端に弱くなるという話を聞いた事があればすぐに理解できる事でしょう。

 

人間の骨は必要な強度を常に保というとしています。
だから、重力のない宇宙空間にいると必要な強度が極端に小さくなり、地球上で必要な強度より弱くなってしまうのです。ですから、宇宙空間で生活する人には毎日適切な量の運動をするように義務づけられているそうです。

 

このことから、歳をとった人の骨がもろくなるのは、骨に強度が必要なくなっているからだと推測できます。だから、もし適度な強度を保ちたいと思うのであれば山登りしたり運動したりすることです。カルシウムなんていくら食べても不要な栄養として捨てられるだけです。なぜなら、骨は常に必要な強度を保っているのですから。

 

このことを言うと、

 

「そんなはずはない、ちょっと躓いただけで骨が折れた。」

 

なんていう人が必ず現れます。
でも、私に言わせれば地球がお皿で太陽がその周りを周回しているというのと同じ人が、

 

「折れている。」

 

と、言っているだけです。

信仰したいのであれば、そうすればよいと私は思います。