現代の聖書、論文の真実性を問う│長岡京市の自律神経整体院

インターネットには様々な情報がありますが、それを有効に活用できるかというとそれなりの知性やリテラシーを必要とします。日本にはインターネット初期から巨大な匿名掲示板があり、その管理人が、

 

「嘘を嘘と見抜く能力が必要。」

 

と語ったことがあるのは多くの人が知っていることでしょう。

インターネットに掲載されている情報が本当に正しいかどうかを見抜く能力がなければ有効に活用するのは難しいということです。

 

この難しさを理解するためには、500年ほど時代を遡ってみるとよいでしょう。
当時のヨーロッパにおいて優秀な人たちは神学を学ぶのが当然でした。頭のよい人間が科学を選択することなどありえなかったのは、この世のすべてのことが聖書に書いてあると考えられていたからです。つまり聖書を読み解くことですべての知識が得られると考えられていたのです。

 

聖書には地球が平らな円盤であると解釈できる記述があったのだそうです。
ガリレオが有名ですが、当時、地動説を唱えた科学者はそれなりの数がいたそうです。そのほとんどは逮捕されて終身刑となりました。今の私達は学校で、

 

「地球は球状で太陽の周りを周回している。」

 

ということを学びます。

ですから、当時の人達はきっと頭が悪かったのだろうと思ってしまうかもしれません。しかし、先に述べたとおり当時のもっとも優秀な頭脳が聖書を読み解いてそこに私達は円盤のような大地の上に暮らしていると結論を出していたのです。

 

この状況を今の時代に置き換えると非常に興味深いことがわかるでしょうか。もしかしたら、怖さを感じる人もいるかもしれません。なぜかというと、

 

「現代は聖書が論文に置き換わっただけ。」

 

ということが言えるからです。
ですから、今後、科学に変わる新しい学問が登場して科学が言っていることはすべて嘘であるということを見破るかもしれません。

 

科学は十分な観測と計測を行っているから、そのようなことは決して起こらないと思ってしまうかもしれません。でも、こういった考えや感覚は、地球が円盤であると信じて疑わなかった５００年ほど前の人達となんら変わらないものといえないでしょうか。ほぼすべての人が、

 

「論文に書かれていることはすべて正しい」

 

と思い込んではいないでしょうか。

 

ネットに掲載されていることはたいていは論文に書いてあることの断片でしょう。

つまり、我々がいかに知識を高めても、嘘を嘘と見抜くのは無理だろうという結論に至るのです。つまり、私の思う結論は、学術的な結論ではなく、誠実で信頼に足る人間を見つけ出すことがもっとも重要ということになります。