自律神経整体院

感覚の再発見:20年後に気づいた右手の秘密

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感覚の再発見:20年後に気づいた右手の秘密

感覚の再発見:20年後に気づいた右手の秘密

2024/05/11

先日、私が加盟しているある団体から勤続20年の通知が届きました。
私の自営業者としての20年が経過したことになります。正直にいって、そんなに長期間やってきていたという意識はありませんでした。ある会社の営業担当から聞いた話ですが、20年以上個人事業として事業が継続するのは全体の1%未満なのだそうです。そんな希少な存在だと知り、驚きと同時に、少し誇りを感じました。

 

しかし、この20年を振り返ってみて思い出されるのは嫌な記憶ばかりです。

 

理由は、思い出されることはうまくいかなかった人ばかりだからです。
もちろん実際はそんなことはなく、きちんと体調を改善して、健康な状態で送り出した人も少なくありません。しかし、そういう人たちは私の印象や記憶にはほぼ残っていません。私自身が功績や成果を誇るような気分が薄いのでしょう。そして、整体という技術が本来の自分の能力を発揮させる技術だからなのでしょう。体がよくなったからといってそれを成し遂げたのは本人の体の力であって、私が努力をした結果ではないという考えが根底にあります。

 

その結果、うまく成果のあげられなかった人たちの記憶ばかりが残ってしまうのでしょう。
あの時、あの頃に、現時点の私の知識や経験があればきっとあの人の人生は変わっていたのだろう。そのようなことついつい考えてしまうのです。

 

そういう思いばかりが残っていますから、ついつい考えてしまうのは仕事を辞めて後悔や自責の念から解放されたいという思いばかりです。しかし、20年続けてきたせいで気がついたことが1つあります。

 

それは、

 

「右手の感覚が左手の感覚より鈍い。」

 

ということです。
何年も体の問題を解消できない方がいたのですが、あおの方はある時右手の指では問題のある箇所をうまく特定できていないということをはっきりと認識できたのです。実は、難病の方だったのですが、その後、改善の兆しを見せ始めています。

 

手の感覚や感度をあげるトレーニングはそれなりに取り組んできたつもりです。20年続けてきて得たものがこの認識かと思うと、私はもしかしたらすごく残念な整体師なのかもしれないと思ってしまいます。

 

何しろ、右手の方が感覚が鋭敏だと思っていました。
私は右利きですから、器用に扱えるのは右手なので右手の方が感覚も優れていると思い込んでいました。でも、おそらく熱いコップを右手と左手で持ち比べたらきっと左手の方が熱いと感じるでしょう。そういえば、武道を少しだけかじっていて、日本刀を扱うのは右手ではなく左手であるということは知っていたのですが、それはこういうことだったのかと、このことをきっかけに今までわかっっていなかったことがわかるようになってきた気がします。

 

ただ、せめて10年前に気がついていれば、これまでうまく整体できなかった人たちの人生を変えるぐらいのことができたと思わずにはいられません。いまではもうそれはかなわないでしょうから、今後、相談にこられる方の整体に活かしていくことになるでしょう。

 

さて、20年後に死ぬつもりでこれからの20年を過ごしていくつもりでいます。
それをふまえて、左手の方が右手より鋭敏だと気がついた私は、これまでの20年よりよい20年を過ごせるだろうかとそんな疑問が浮かんできます。20年後に、実は足の感覚の方がさらに鋭敏でしたなんていうことにならないように、たまには足の感覚も確認しておこうとそんなことを考えています。

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