起立性調節障害の原因 その2 │長岡京市の自律神経整体院
2023/03/10
寝たきり老人を介護している状態はとても辛いものです。
肉体的にもそうですが、精神的な辛さが半端なものではありません。ちょっとでも関わった事のある方なら、このような老い方は絶対にしたくないと思うのではないでしょうか?
その辛さに耐えかねた人は、
「なんでなかなか死なないんだ?」
「とっとと死んで、私を楽にしてくれ。」
こんな事を思ってしまう事もあるのではないでしょうか?
介護に疲れ果てての虐待や自殺なんて話を聞く事がありますけど、多くの場合はこんな事を考えてはいけない、思ってはいけないと、自分を厳しく律しようとする人が起こしているように感じられます。
「正直にいって、亡くなった時に、ほっとした。」
なんて話を聞くこともよくあります。
こういう事が起こる理由は簡単で、
「人間は死んではいけない。」
という考えや思想があるからです。
実は、この発想には根拠がありません。
たった一つの命だからとか、死んだらそれで人生が終わりだから当然と考えるかもしれません。しかし、人間という生物はそもそも寿命があるのですから、いつかその命が終わるのは当然の事です。ですから、この死んではいけないという考えは現代の社会において、単なる通念とか信仰でしかないと私は考えています。人間はいつか必ず死んでしまうのに、死んではいけないという、大きな矛盾があるので困った事が起こっているのです。
話がそれたので戻します。
寝たきりの方がなかなか亡くならないのは、実はちゃんと理由があります。
それは難しいものではなく、必要な栄養を摂取してずっと安静にしているという当たり前の事でしかありません。亡くならない事、心臓を止めない事を最優先に考えた治療が行われて、結果、医師に、
「心臓は動いていますから、あとは心の問題です。」
「とりあえず心臓が止まるのを防ぎましたので、あとはちゃんと介護してください。」
なんて事を言われてしまう訳です。
言い換えるともうちょっと理解がすすむ事でしょう。
心臓が止まりにくくなるという状態を目指して治療を行っていると寝たきりになってしまうのです。至極当然の流れだという事は、ちょっと当考えればすぐにわかるのではないでしょうか。
そして、当然ですがこの考え方の治療は老人に対してだけ向けられる訳ではありません。
「熱をだしてはいけない。」
「風邪をひいてはいけない。」
「病気になってはいけない。」
万が一、心臓が止まってはいけませんから、そのリスクを引き下げるための治療が行われています。その結果、体は心臓が止まりにくい状態、つまり
「寝たきり。」
と言われる状態に近づいていくわけです。
10代以下の年齢の子供がそのような寝たきりの状態になってしまている時、それを起立性調節障害と呼んでいるのです。なお、私の感覚では、全体の60~70%程度の方は、こういう事が原因で起立性調節障害に陥っています。
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