医療と整体の違い　│京都府長岡京市の自律神経整体院

医療において病気を発見する方法はいくつかありますが、最初に用いられる手法は、

 

「症状と身体的な所見の評価。」

 

といえるでしょう。
難しい表現なのでピンとこないかもしれませんが、患者本人が感じている痛みや違和感を医師が聞いて、顔色や心臓や肺の動きをチェックして、病歴に照らし合わせて判断する訳です。

 

この手法の問題は、医師の経験や知識に大きく依存するということです。
ですから、多くの医師はをほぼ採用していないと感じています。もちろん型通りのチェックは行うかもしれませんが、儀礼的なものでしなかなくなっている状況であることを強く感じます。実際に医師に診断を受けたときの印象を振り返ってみるとよいでしょう。

 

私の場合は、数年前に狩猟免許を取得した際に健康診断を受ける必要がありました。
視力、聴力などの検査のあと、医師との面会で診察を受けるわけですけど、

 

「こんな診察では、仮に私の体に問題があってもその問題を発見できないだろう。」

 

と強く感じたものです。

余談ですが、医師の技量を見極める方法で最も手っ取り早い方法は、触診を上手に行えるかどうかをチェックする事です。先に述べたとおり、私の見る限りでは今日の医師で触診で病気を発見できる人などほぼいないであろうと思われます。整体師である私の場合は、手の感覚が全てですから、なおさらそのように感じてしまうのは理解していますが。

 

それに対して、整体で体の問題を見つける方法は２つあります。
１つは見た目で判断する方法です。体に問題があると、その体には必ず重心の偏りが存在しています。座っている姿、歩いている姿などを見た瞬間にわかることもありますし、特定の動作をするときにだけその偏りを見つける事ができる事もあります。後者について、わかりやすい例をあげるなら、

 

「寝る前に急に体の調子が悪くなる。」

 

というものでしょう。
寝ようとすると、咳がでたり、体がかゆくなったりというケースが比較的多いでしょう。これは睡眠に入るという動作を行うときに、体の重心が変化するから起こる訳です。

 

２つ目は、背骨の状態を読むという方法です。
体に何か問題があると、背骨にはそれが必ず反映しています。これは、どんな病気であっても必ずです。だから、多くの人は整体師に相談してもしょうがないと思うような問題でも、実はたいていのケースで整体で対応することが可能です。

 

よく見かける厄介な問題は、メンタルの問題だと医師と本人が思い込んでいるケースです。

 

「背骨のこの部分が狂っているから、ここを整えればおそらく治りますよ。」

 

という説明をしても言葉の意味としては伝わっても、その本当の意味を理解できないようです。
具体的な例をあげてみましょう。

医師に

 

「あなたが子供の時に親に虐待されたことがトラウマとして残っているから動悸が起こったり息苦しくなるのだ。」

 

と言われて信じ込んでしまっている人に、

 

「あなたの背骨、胸椎４番に問題があってそれが原因で動悸が起こっていますよ。」

 

という説明はオカルトにしか聞こえないようです。
それで先にあげた事が原因だから、亡くなった母の墓参りにいってお線香あげたりして、

 

「あなたを許します。」

 

とかやっちゃっている訳で、

 

「どっちがオカルトなんだよ。」

 

と、私などは突っ込みをいれたくなってしまいます。