年相応の誤解を解く:健康と年齢に関する新しい視点│長岡京市の自律神経整体院
2023/11/24
健康に関する言葉の中で、特に誤解されやすいのが「年相応」という言葉です。今回はこの言葉に焦点を当ててみようと思います。
私がこの年相応という言葉を聞くのは、整体にはじめてこられた方からです。
具体的には、このような使われ方をします。
「あなたの腰が痛むのは年相応だ。」
「あなたの膝が痛いのは年相応だ。」
「体のどこかが悪くなるのは年相応だ。」
実は、これらの台詞は相談にこられた本人が言っているのではなく、医師がこのような発言をしています。専門家であるはずの医師が、誤ったことをいうはずがないと考えてしまうかもしれません。しかし、医師たちが、あなたの体の不調は加齢によるもので、もう治らないことを説明するための表現として用いています。私はこの考え方に私は異を唱えたいのです。
医学的な判断に整体師である私が口を挟むことに違和感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、年をとっているから体が悪くなるのだという考えには賛同はできません。すべての人間が年をとったら必ず腰あるいは膝が痛くなるというのであれば、私の考えが間違いであることになります。しかし、現実には腰や膝に痛みがでる人とでない人、高齢でも健康で元気に生活を送っている人もいます。ならば体に問題のでる人とでない人には明確な違いがあると考える方が自然ではないでしょうか。
では、整体的に年相応という言葉の意味を説明します。
人は年齢を重ねるにつれて代謝が小さくなってゆきます。ダイエットの経験がある人であればご存知かもしれませんが、人間が1日に消費するエネルギーのことを基礎代謝というのですが、その基礎代謝が年齢とともに小さくなってゆくのです。
年齢とともに代謝は変化し、これが体に様々な影響を及ぼします
なお、代謝が落ち込むタイミングの1つが40代前半で、この変化を更年期といいます。この変化については厚労省がデータを公開しているので興味があれば参照頂くとよいでしょう。サイトはこちら
このときの体の変化は味覚や運動で考えるとわかりやすいでしょう。
年を取ると揚げ物などの油ものの料理より、あっさりした味付けの料理を好むようになります。運動も短距離を走るのは苦手になりますが、ジョギングやマラソンといった長距離で時間をかけたゆったりした運動は対応が可能です。趣味や娯楽も代謝の大きい若者と代謝の小さい中高年ではその好みが大きく異なるのは理解できることでしょう。このように年齢による違いは、代謝の状態に合わせた生活スタイルが異なるということです。
ちなみに、このときの代謝の変化に内蔵がうまく対応できないと腰や膝に痛みがでることがあります。心臓に問題があれば腰に、腎臓に問題があれば膝に痛みが出ると考えてもらうとよいでしょう。これらについては別に記事があり、そちらで詳しく説明しています。
それで、年相応という言葉についてです。
このように考えると、年相応という言葉が年をとったときに体のどこかが悪くなるという意味で使われているのはおかしいと思えるのではないでしょうか。つまり、"年相応"という言葉は年齢に伴う身体の変化を単純化して捉えているだけなのです。
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