背骨がゆがむということはどういう事か？　│長岡京市の自律神経整体院

「背骨が歪んでいる。」

 

という表現はたいていの人なら聞いた事があることでしょう。
でも、多くの人は勘違いをしていて、その歪んだ骨を押したりひねったりすれば、正常な位置に戻せると思い込んでいるようです。確かに、骨は捻れたり飛び出したりする事はありますが、骨のゆがみというのはそのような物理的な力で正せるものではありません。

 

骨がどういうものかを理解するためには、魚の骨を観察してみることをおすすめしています。

できれば骨の太い魚、たとえば鯛の塩焼きなどを用意するとわかりやすいでしょう。ちょっとお高く感じるかもしれませんけど、その程度の出費で体についての理解が深まるのであれば安い物です。おいしく食べる事ができますから無駄になる事もありません。なお、サンマなどだと、骨が細くて動かそうとすると簡単に折れてしまうのでわかりにくいかもしれません。箸でちょっと突っつくぐらいで折れるという事がわかるだけでも随分と違うとは思いますが。

 

なお、魚でも背骨が曲がっている事があります。
釣りをする人であれば知っているかもしれません。『曲がり』といって商品にならないので漁師はすぐに捨ててしまうそうですが、普通においしく食べる事ができます。釣りにいっていたりするとまれに釣れる事もあります。魚だからといって骨の役割や状態が人間と異なるわけではないという事をふまえてもらうとよいでしょう。むしろ、手足のない魚だからこそ背骨の役割や常用さはさらに増しているのですが、この辺りの事について説明をはじめると長くなってしまうので別の機会にします。

 

さて、鯛の塩焼きを食べたあと、背骨の観察してみてください。
箸などで背骨をつついてみるとよいでしょう。全ての背骨はぴたりくっついているのがわかるはずです。そして、この骨の接合がずれるようなものか考えてみてください。ある程度、観察したら少し丈夫な箸や棒などで強く骨を押して骨がずれるかどうか確認してみください。お皿を割ったり、箸を折らないように注意しながら、なんだったら骨がささらないように手を使ってでも、とにかく骨を動かしてみる、あるいは、ずらそうとする努力をしてみるとさらにわかると思います。おそらく、骨がずれたら、それは骨が折れるという事を意味している事はすぐに気がつけることでしょう。

 

「骨は、積み木やプラモデルのように積み重ねたり、嵌め合わせたりしているようなものではない。」

 

という事です。

実は、整体でばきっとやって骨を動かすというのは誤った認識です。
急にひねったり、ひっぱたりして瞬間的に体の矯正をするときに音が鳴ることがありますが、実は骨があたったり、動いたりして出る音ではありません。

 

これは、ひじを膝や太ももにぶつけてみるとすぐにわかります。骨同士がぶつかったりすると普通は、強烈な痛みを感じます。

 

認識がおかしくなる理由は２つでしょうか。
１つは、整体師でもそのような勘違いをしている人が実際にいたりするという事。もう１つは、医師が『ずれている』、『曲がっている』という表現を使う事でしょう。医学の骨に対する認識はかなり誤っている部分が多いと考えています。