めまい治療の新たな視点: 整体的アプローチと自己ケア │長岡京市の自律神経整体院
2023/06/29
「1日3回ゲロを吐け。」
私がめまいで苦しんでいる人たちによくするアドバイスです。
めまいという掴みどころのない体の不調を抱えている人は、苦しさのあまりどうしても目先の楽を追ってしまいがちです。結果として、
「どうすればこのめまいは消えるのか?」
そして、
「どうすれば楽になるのか?」
というような考えに陥ってしまいます。
ネットであれこれとめまいについて調べて、専門家にも相談して、それでもちっともよくならなくて、しまいには、
「死ぬわけではないから気持ちを切り替えて明るい気持ちで生きていきなさい。」
なんて言われてしまった人の絶望を思うと、そうなってしまうのは無理はないと思います。そして、私はそういう人たちに、
「1日3回ゲロを吐け。」
と言うのです。
そう言われた人は、私のことを頭のおかしい奴、人間としての心を持っていない悪魔や鬼のような存在だと思ってしまうかもしれません。確かに思考の落とし穴にハマっている人に新しい視点に気がついてもらうために少し乱暴な表現だとは思います。しかし、このアドバイスは実はかなり的を得ているので、そのことを説明してみようと思います。
めまいについて調べたことのある人なら、”めまいは耳の中の内耳に水が溜まっている”や、”三半規管の耳石に異常が起こっている”とか、それなりに納得できそうな説明をみたことがある人が多いことでしょう。しかし、残念ですが、このようなめまいの理解では、めまいを治すことができないでしょう。
かつてメニエール病でめまいと耳鳴りで苦しんでいるという人が相談にきた事があります。その方は、日本で最もメニエール病に詳しいという専門の医師に相談にいったのですが、
「メニエール病は原因不明でよくわからないのです。」
という説明をされたそうです。
日本でもっとも詳しい人がこういう理解であるのに、世間では『私はめまいやメニエール病について詳しく知っている。』と威張っている人が大勢いるという皮肉めいたことが起こっているのです。
さて、整体的な観点から説明をすると、めまいは泌尿器の異常です。
泌尿器の異常といっても幅が広いですから、具体的な例をあげてみると、乗り物酔いを起こしている状態や、お酒の飲み過ぎで気分が悪くなっている状態に非常に似ているといえます。こういう状態のときにどうすれば楽になるでしょうか。答えは簡単で、嘔吐する、つまり吐けばよいのです。
背骨の観点から泌尿器の問題を説明すると、頸椎6番、胸椎10番、腰椎4番に何らかの異常や問題が起こっている状態ということになります。嘔吐するというのを運動だととらえて考えると(そう思えないかもしれませんが・・・。)、嘔吐するためにはこれらの骨、つまり頸椎6番、胸椎10番、腰椎4番を動かして行う運動ということがいえます。うまく伝わらないようであれば、これらの骨には泌尿器を制御する神経が通っていて、その働きに問題がでているのですが、食べた物を吐くという動作をすると健全に戻るということです。
吐くことは苦しく、避けたいと思うかもしれません。
しかし、人間は体に悪いものを食べたときにそれを自然と吐きます。自分の意志とは関係なく、自分の生命を守るために吐くのです。うっかり毒物を食べてしまった時にそれを吐けないでいると、どうなるかと考えてみるとよいでしょう。自律神経の働き、自律運動としてそのように機能するように体はできているのです。
厄介なのは、長い間、めまいで苦しんでいる人はこの吐くという自律運動がうまくできなくなっているということでしょう。もし、可能であれば喉に手を突っ込んで無理矢理に吐いてみるのを試してみてもよいでしょう。かなり苦しい思いをするかもしれませんが、食べた物を吐いたぐらいでどうにかなることはまずありませんから無理のない範囲でやってみるのは悪くないかもしれません。
さて、敏感な人なら気がつくかもしれません。
めまいを起こして気分が悪くなるとき、結果として吐き気を感じないでしょうか。これは体が健全な状態にもどろうとする働きを起こしているからという可能性が高いのです。気分が悪くならないように、ひたすら吐き気がでないようにしていると、かえってめまいが治りにくくなっているかもしれません。
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