セリーヌ・ディオンと星野源: 二人の歌手の整体的な考察│長岡京市の自律神経整体院

随分と前に妙に気に入った歌がありました。
たまたまYouTubeで耳にとまったのです。星野源の『恋』という歌が人気ドラマの主題歌だったというのは後になって知りました。ちなみに、星野源のことはこの時までまったく知りませんでした。

 

それでどういう人かインターネットで調べてみたのです。すると、

 

「星野源は歌が下手である。」

 

という意見をみかけました。
確かに声量が豊富な歌手ではないとは私も思います。そのせいもあってか、他にも優れた歌手は多いかもしれません。しかし、だからといって彼は歌が下手だというのはずいぶん了見が狭いと感じました。

 

この時、私の気にかかる点がありました。
それは彼の喋り声が常にかすれ気味であることです。そして、もう１つは彼がくも膜下出血で手術を受けたことがあるということです。この事がひっかかるのは、肺の働きと血液の循環には深く関わっているからではないかと考えていたからです。

 

肺の働きは心肺機能と表現されることがあります。
心臓と肺の働きを一括りにして考えられるのです。これは横着してまとめて表現するようになったのではなく、まとめて考える方が適切な表現になるからでしょう。

 

こんな事を考え始めたきっかけは、血管が詰まってしまった人の整体をしていたことがきっかけです。頻繁に整体に来られる方で、体の状態はとてもよいと私はみていました。
ですから、

 

「そんな人の血管がつまるというのはどうしてなのか？」

 

と私は悩んでいました。
なお、体はしっかりしていたので回復力が違ったのでしょう。すぐに快方に向かってその後は元気にしておられます。

 

しかし、よく考えてみると、この方の体には一つの欠点がありました。
それは、肺の働きが弱いということでした。若い頃に肺に穴があいて入院したことがあるそうなのですが、その時の痕跡は数十年たった今でも見て取ることができます。逆にいうと、この方には肺の能力以外には問題が見当たらなかったのです。

そんなところから、

 

「肺の働きが悪いと血管に何らかの問題が出るのではないか？」

 

そんな事を考え始めたわけです。

 

そして、私は星野源の声量の少なさとくも膜下出血の関連性に思い至りました。
彼は歌手としては肺の能力が低いのかもしれません、その結果、血管に大きな負担がかかるのかもしれないと考えたのです。声がかすれて聞こえるのもそのせいです。そんな肺で、精力的に歌手活動をしてきたので血管にかかる負担が非常に大きかったのではないかという仮説をたてた訳です。

 

呼吸器の経絡というのは肩から後頭部を経て耳の上を通り目の横あたりまで伸びています。ですから、肺の働きが悪いとその経絡に沿ったどこかに異常がおこります。歯ぎしりの大半はこれが原因だと考えていますし、頭痛、耳鳴りの原因にもなっています。

 

なお、血管の状態が肺の状態にだけ影響されるわけではありません。ですから、不摂生しているような人は問題外と切って捨てて考えるほうが無難であることは補足しておきます。

さて、星野源は歌がうまいか、という問いの答えを考えてみましょう。

 

セリーヌ・ディオンと比べれば下手だといってしまってよいかもしれません。

おそらくセリーヌ・ディオンは星野源の数倍の能力の肺をもっているのではないかと思えます。ただ、セリーヌ・ディオンは体があまり丈夫でないためにラスベガスを活動の拠点にしてあまり大きな移動をしないという話をきいた事があります。肺ばかり強くても、それを支えるのは他の臓器ですから肺だけ強いという体は逆に弱いと言ってしまってもいいのかもしれません。

 

星野源の声量、つまり肺の能力を比較した場合、それほど優秀ではないのかもしれません。しかし、歌手としての実力を声量だけで判断するのは短絡的です。普段あまり音楽を聞くという習慣がない私に、レンタルCDを借りにいくぐらいの行動を起こさせましたから、かなりの実力をもった歌手だといえるのではないでしょうか。

 

歌手の能力は声量だけで評価するものではありません。
最近では振り付けがあり、歌にダンスをプラスして表現力を高めるのが当然となっています。彼の表現力は圧倒的な一流の域に達していると私には思えます。ドラマの主役もいくつかこなしていますが、その表現力があってこその大ヒットだったのではないでしょうか。