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筋肉強化の落とし穴:首を鍛えるリスクについて│長岡京市の自律神経整体院

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筋肉強化の落とし穴:首を鍛えるリスクについて│長岡京市の自律神経整体院

筋肉強化の落とし穴:首を鍛えるリスクについて│長岡京市の自律神経整体院

2024/01/12

以前に公開した記事『整体師の日記:困難なケースとの向き合い方』で首を鍛えてはいけないという話をしました。今回はどうして首を鍛えてはいけないのかという事について説明します。

 

最初に今回の内容は私の整体師としての知識と経験、そして実際に学んだ古武道での経験がベースにあることを述べておきたいと思います。残念ながら、現在の医学とはまったく違う意見であり、スポーツに対する多くの科学的なアプローチとは違った視点を提供するものです。

 

まずはそもそも論として、筋肉をつけたら丈夫に健康になるということが大きな間違いです。
この誤解については医師ですら誤った認識をしている人がとても多いのです。簡単な言葉にして表現すると、

 

「体は筋肉で動かしていると考えるのが間違いである。」

 

ということがいえます。

 

実際、イチローやダルビッシュなど日本だけでなく米メジャーにまで活躍の場を拡げた優秀な選手たちが、

 

「筋肉をつけても意味はないよ。」

 

という発言をしています。
サッカーだと、中村俊輔選手も、

 

「重くなるだけの筋肉をつけても意味はないよ。」

 

という発言をしているのを聞いたことがあります。

スポーツを経験した人なら誰でもわかると思うのですが、自身の能力がもっとも高まるのは体の力が抜けた、つまりリラックスした状態のときです。それに対して筋肉を使って体を動かすというのは、力みが生じている状態だということがいえます。体のあちこちに力みが生じた状態はリラックスとはまったく逆の状態であるということが言えます。

 

つまり、医師は、思い悩むのを辞めて、リラックスして体を力抜いて、そして筋肉を使って力強く生きなさいといいうアドバイスをしているのです。先ほど説明した通り筋肉を使っているということは既にリラックスとはまったく逆の状態ですからこの助言は矛盾しているのです。違う表現をするなら筋肉を使って体を動かすということは、体にダンベルで使うようなオモリをぶら下げているような状態です。そんな状態で、穏やかに日常が過ごせるか考えてみるとよいでしょう。

 

このようなことはスポーツであれば一定以上の能力や成果をあげることができる人、または武道を経験した人などであれば説明をしなくてもたいてい理解できると思います。例外としては、柔道をしている人はダメな傾向が強いように感じています。柔道は、国際スポーツ化して柔よく剛を制すからはかなりかけ離れたものになってしまいました。ルールもかなり変更され、対戦相手を投げるのではなく、投げられにくい方が有利、つまり重ければ良しという武道とは言えないものに変化しているように感じられます。

 

わかりにくければ、ムキムキのボディビルダーがプロのダンサーのような軽やかな動きができるのかと考えてみると良いでしょう。基本的には筋肉の量に比例して、運動能力は低下していくと考える方が正解には近いのです。

 

次の理由は、先の述べた理由を理解せずさらなる深みにはまっていく人を見るとよくわかります。

 

筋肉は運動には邪魔だということは、運動が苦手な人にはまったくわからない感覚のようです。その結果、線の細い運動が苦手な人が体の調子を崩した場合、筋肉の量を増やすことで改善するのではないかと考える傾向がかなり強いのです。残念ながら、その思いにとらわれた方はどのようなアドバイスをしてもまったく無意味である傾向があります。

 

運動が苦手な人が筋トレを行ったときにどのような運動になるかがポイントです。たいていの人は、一定以上の能力を発揮しようとすると体を捻る傾向が顕著になります。スポーツで姿勢やフォームが大切だと言われるのは、この捻れが不調や怪我の原因になるからです。

 

余談ですが、体を捻った動きというのは相手に動きを見切られやすくなります。野球のピッチャーを例にあげると、体を捻って投げていると球種やコースがバッターからは予測しやすいものになります。ハンカチ王子こと斉藤祐樹がプロ野球で活躍できなかったのはこれが原因だろうとかんがえています。体を捻れば捻るほど、速くて重い球を投げられるような気がするかもしれませんが、それはバッターからは対応しやすいボールになってしまうので通用しなくなるのです。野茂英雄のトルネード投法などは捻っているように見えるのですが、実際には捻っていないのだということで、誰にでも真似ができる投げ方ではないということがいえます。

 

ここまで説明すると、前回の記事で首を鍛えてはいけないと説明した理由もわかるのではないでしょうか。
元々、首に問題があってめまいを起こしていた人が、首を鍛えたらどうなるか。私の感覚だと90%以上の人は頸椎をさらに捻れを生じさせて、他の様々な不調を呼び込む結果になることでしょう。だから、私は辞めるように説明をしたのです。

 

スポーツなどでは、努力をすれば成果が必ず上がると考えてしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし、現実はそうではなく上記のようなことに気がつけた人だけがその実力を成長させていくのです。そんなことに気がつけるのが才能だということも言えるかもしれませんが、よい指導者に巡り会って、土台となる基礎練習をひたむきなこなした上での結果であるということも知っておくべきでしょう。

 

ひとまずは安易に筋トレをして健康上の問題を解決しようなんていう考えでは体を壊す事の方が多いのだということを理解してください。しかし、ここまで読んで以下のような点が気になったかもしれません。

 

「ではなぜ、科学的なアプローチが筋トレを推奨しているのか?」
「私はなぜ筋トレに反対であり、必ずしもポジティブな結果をもたらさないのか?」

 

この点についてはまた次回の記事でまとめることにします。

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