めまいを整体で治す:基礎から応用まで │自律神経整体院
2024/05/01
今回の記事では、めまいの根本的な治し方を整体師の立場から説明してみたいと思います。
まず、本題に入る前に理解してもらわなければならない事が2点あります。
1点目は整体という技術は医学とは全く違うものだということです。
整体師である私がよく指摘されることに「医学的な根拠がない。」というものがあります。しかし、整体に医学的な根拠を求めるのは誤りです。整体も医学も人間の体を探求してきたものですから似ている部分も多くありますが、整体と医学は全く別の経緯から発展してきた知識体系です。ですから、整体に医学的根拠を求めることがそもそもの間違いなのです。例えば、生物学の主張に対して医学的根拠がないという指摘には価値がないのはおわかり頂けるのではないでしょうか。
2点目は整体は学問ではないということです。
整体とは何かを簡単な言葉で説明すると、「先人たちの知恵や経験を集めて知識や技術としたもの。」ということがいえます。医学は、実験や観察を論文やレポートといった形の記録として残すことで発展してきたのに対して、整体ではそのような文献はほぼありません。そのために現代の社会では廃れてしまったのだとは思うのですが、だからといって全く有益な点がないということでもありません。逆に医学は、エビデンスや証拠に捕らわれてしまっているせいで、整体であれば簡単に対処出来るような病状でも苦手としているものもあるぐらいです。
少し極端な例えをあげると、
「おじいちゃんが人生経験から得た教訓にエビデンスない。」
このことに疑問を感じる人はいないこのではないかと思うのですが、それと同じように整体にもエビデンスがないのは当たり前のことなのです。
これらのことをふまえて、整体では医学とは全く違う視点でめまいにアプローチしていると考えてもらうと理解が深まるのではないかと思います。
それでは、めまいについての説明をはじめます。
めまいの症状が起こっている人の体を観察すると、頸椎6番に明らかな異常がみつかります。
頸椎の異常という言葉がピンとこない人が多いかもしれません。
そこでまず骨の異常について説明をしておきます。内臓の働きを制御している神経は頸椎や胸椎といった椎骨、つまり背骨から各内蔵、器官に伸びています。そして、頸椎6番を通る神経が平衡感覚を司る神経と深い関係をもっています。ですから、その頸椎6番がうまく機能しないときにめまいを起こすのです。
少し理解が難しいのは、頸椎6番に異常があれば必ずめまいが起こるというほど神経の働きは単純ではないということです。ですから、頸椎6番に大きな異常があるのにめまいは発症しないで、ほかの症状に悩んでいる人も少なからず存在しています。頸椎6番の異常の起こり方や体質によってその症状は変化するのですが、現時点ではまだまだ私も研究中というのが正直なところです。ただ、少なくともめまいの症状でお悩みの方は例外なく頸椎6番に問題があるということははっきりと述べることができます。
頸椎6番に異常が起こる原因はいくつもありますが、大きくは2つです。
1つ目は、生まれつきです。めまいを感じはじめたのは、大人になってからで子供の頃はまったく問題なかったと思うかもしれません。しかし、頸椎6番は疲労が溜まりやすく抜けやすい傾向を持つ骨です。そのため少しづつ頸椎6番の状態が悪化したのです。また、頸椎6番の神経は、三半規管だけでなく免疫や新陳代謝にも関わっていますので、年齢を重ねることで状態が悪化してめまいを発症することがあるのです。この生まれつき問題があるという人は、呼吸器が弱い方に多いので、子供の頃喘息があったり、すぐに息が切れるので運動が嫌いな傾向があります。ご自身の子供のころの様子を振り返ってみるとよいでしょう。
2つ目は、打撲や打ち身です。
頭や体をぶつける、高いところから落ちるなどがわかりやすいでしょう。頸椎6番は運動の側面からその機能を考えた場合、衝撃を和らげるための重要な働きをします。ですから、交通事故などの後遺症としてよく耳にするムチウチなどは、その衝撃を抑え込むことができずダメージが頸椎6番に残ったために起こっているものだと考えることができます。このような場合、問題が起こってすぐさま症状が現れるず数年後から異常を感じはじめることが圧倒的に多くなります。「交通事故の後遺症は数年後からくる。」などとよく言われるのはこういうことが理由です。
具体的な事例としてよくあるパターンを2つ紹介してみましょう。
1つ目は、生まれつき頸椎6番に問題があったのが事故で頭をぶつけてその数年後からめまいを感じ始めるというケースです。2つ目は、子供の頃に高いところから落ちたことがあるが、本人は幼かったためにその記憶がまったくなく大人になってからめまいを発症するというケースです。この場合、私に質問されて親に聞いたら確かにそういうことがあったなんていうことが頻繁にあります。どちらのケースも直接的な原因のあとすぐにめまいを起こしているのではなく、時間が経過してからめまいを発症することがほとんどです。
もちろん人によって様々なことが原因でめまいが起こります。しかし、紹介した事例のような流れでめまいを発症する方がかなり多いと感じています。
なお、ダメージが残るのは早い衝撃で体や頭をぶつけて、その場では平気だったということがほとんどです。具体的には交通事故や落下事故というのを想像してもらうとよいでしょう。その場面では平気だと思っていたので、本人は完全に忘れていいることも少なくありません。そのため、ある程度めまいの様子がよくなってから、「よく考えれば頭をぶつけていたのを思い出しました。」というのもまたよくある話です。
めまいの治し方なのですが、愉気という技術で行います。
愉気というのは整体独自の技術で、気を愉ぶ(はこぶ)ということを意味するのですが、気を通す、気を集める、と表現をすることもあります。体の異常のある箇所に気を通してあげれば骨は健全な機能を取り戻し健全な状態にもどすことができます。このあたりが整体という技術が多くの人に受け入れられない理由かもしれません。ただ、残念ながら私もこの愉気という技術を言葉ではうまく説明できない部分があります。しかし、体の適切なポイントに手をあてて愉気をするとちゃんと体は変化してくることを経験として知っています。
めまいの場合は、頸椎6番の働きが健全に戻ればめまいは解消します。
体の異常のある箇所は、神経の信号の流れが乱れているので手をあてることでそれを正してあげるということをイメージしてもらうとよいでしょう。骨の異常を正すというと「骨がずれているのを治す。」と表現することが多いのです。そのため力任せに骨を動かして整えることをイメージする人が多いのですが、愉気の場合は投薬治療の方がイメージが近いでしょうか。愉気をしたその場ですぐさま変化するようなものではなく、神経の中を通る信号の流れを整えることで時間をかけて体が変化してゆくのだということを想像してもらうとよいでしょう。
私はめまいの治療に関しては、医学、医療はかなり苦手にしているという印象をもっています。
投薬治療で多少の改善があったとしても完全にめまいをなくすことができないからです。しかし、めまいというのは20%、あるいは50%軽減したからといって楽になるかという症状ではありません。平衡感覚が少しでも狂った不安定な状態では、意欲や向上心をなくして豊かな生活を送ることは難しいと私は考えています。実は、私も数十年前にめまいに苦しんだことがあるのですが、そのとき何をやる気もおきない状態が長く続いて自分はこの先どうなってしまうのかと不安に苛まれたものです。
私は整体であればめまいを完全に解消できると考えています。
科学的でもなく医学的でもない手法や技術でめまいが解消するということをにわかには信じられない人も多いことだろうと思います。しかし、実際に解消した実績はいくらでもありますから、もし、辛いあるいはお困りということであればまずは電話で予約をした上で相談に来てもらえればと思います。もちろん来られない方であればこちらから出向くことも可能です。整体をすることで体の様子を観察、実際に体にどういう問題があるのかについてきちんと説明させて頂きます。その内容に納得していただいた上で、めまいの解消に取り組んでいきます。
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