骨の異常が体の様々な問題の原因なる理由　│長岡京市、自律神経整体院

背骨に問題があるとして、なぜそれが内蔵の働きをはじめとする様々な体の不調を起こすのか？多くの人は直感的に理解できないようです。

 

その理由はとても簡単で、内蔵の働きを制御する神経は背骨を通っているからです。
例えば、胸椎４番を例に説明してみましょう。胸椎４番はちょうど肩胛骨の間あたりにある骨になるのですが、心臓の動きを制御する神経が通っています。だから、胸椎４番の状態に問題があると、その神経が影響を受けるのです。例えば、胸椎４番が捻れたり飛び出しているしていると、神経が必要以上に緊張して心臓の動きに不都合がでるのです。

 

ただ、１つ注意しなくてはいけない事は、胸椎４番に異常があると必ず心臓に問題がでる訳ではないという事です。つまり、多少の変動はあっても、それがすぐさま動悸を起こすほどではなくて、他の人よりちょっと臆病だったり、積極性が欠ける傾向があるという具合に、個性の範囲で捉えて問題がない事もあります。具体的にいうなら、ジェットコースターに怖くて乗れないとかいう人はたいてい胸椎４番に何かしらの変動があります。

 

また、全ての骨がそうなのですが、骨はそれ１つで機能している訳ではありません。
これも例をあげて説明すると、心臓と肺の働きを一括りにして心肺機能という表現をする事があります。肺の神経は胸椎５番、心臓の神経は先ほど述べた通り胸椎４番を通っています。また、呼吸という我々が生きるために行っている動作には胸椎２、３番が関わっています。つまり、胸椎においては心肺機能を意味する骨は、胸椎２，３，４，５番となる訳です。

 

これはどういう事かというと、呼吸で息を吸い込んで、肺で酸素を取り込みそれを血液に混ぜ込んで、心臓で血液を全身に送り出すという働きは胸椎２，３，４，５番を通る神経の働きで行っているという事です。これに加えて、腰椎２，３番、頸椎２、３，４番なども肺と心臓の働きに関わっています。

 

そして、当然ですが、手のひらや、足裏に、肺や心臓のツボと呼ばれる場所があるのはほとんどの人が知っている事でしょう。手のひらや足が呼吸に関わっているかを直感的に理解するのは難しいかもしれませが、試してみればすぐにわかることです。深呼吸するときに手のひらを開いて行った場合と、手のひらを閉じて行った場合、足を肩幅に開いた場合に対して、閉じたり大きく開いいた時に、呼吸の感覚が変わることはどなたでもすぐに気がつくことができるでしょう。

 

実は、呼吸をするというのは全身を使って行っているという事です。

 

「足は第二の心臓。」
「人の体は繋がっている。」

 

なんていう言葉はこういう事を意味している訳です。

そして、こういう事がわかってくると、医療には肺の専門家、心臓の専門家はいても、呼吸の専門家はいないという事に気がつけるかもしれません。

 

さて、当院で頻繁に相談を頂く、体の問題についての原因を説明します。

 

めまいは実は代謝の問題です。
代謝がうまく行われていないため腎臓に大きな負荷がかかっているとめまいを起こす事があります。背骨でいうと、たいてい頸椎６番、胸椎１０番、腰椎４番に問題があります。

 

耳鳴りの原因は幅が広いので断定は難しいのですが、たいていは呼吸器の問題です。
呼吸器といっても肺に問題があるわけではなく、脾臓に力が集まり過ぎている事が多い傾向があります。脾臓を呼吸器として考える事に違和感を感じるかもしれませんが、私は脾臓の役割は免疫のコントロールの他に意欲や向上心に深く関わっていると感じています。簡単に表現するなら、肺で取り込む酸素の量を決めているのが脾臓で、オーケストラにおける指揮者の役割をしていると説明しています。

 

起立性調節障害は、呼吸に問題があります。

息がうまく吸えていないと考えるとわかりやすいでしょう。もちろん、死なない程度には呼吸できていますが、元気に活動できる量の酸素が肺に届いていないのです。医者には呼吸の専門家がいませんから、原因不明になってしまうのは仕方がないことだと思います。

 

パニック症は単純に胸椎４番に問題があって心臓がうまく動けない時があると考えるとわかりやすいでしょう。心臓は収縮と弛緩を繰り返しながら働く事は多くの人がご存じでしょう。そのタイミングを制御する神経が胸椎４番を通っている訳です。ただ、パニック症は呼吸がうまくできなくて心臓に負担が掛かっている人もそれなりにおられますから、全部を一括りにしてパニック症だと決めてまうのは問題があると考えています。

 

すべての体の問題は骨の状態を適切に観察できればその原因がわかるのです。それが整体という技術です。